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2025.06.27
パーキンソン病の家族ができるサポートの方法

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病の患者さんを支える家族の皆様、日々の介護お疲れ様です。
患者さんをサポートすることは大切ですが、同時に難しさも感じているのではないでしょうか。
このコラムでは、患者さんと家族がともに、より良い生活を送るために、
ご家族ができる具体的なサポート方法をご紹介します。
パーキンソン病の家族ができるサポートの方法
1. 理解を深める
まずは、パーキンソン病についての正しい知識を得ることが重要です。
・ 医療スタッフからの説明をよく聞き、不明点は質問する
・ 信頼できる情報源(医療機関のウェブサイトや患者会の資料など)で学ぶ
・ 患者さんの個別の症状や進行状況を把握する
2. コミュニケーションを大切に
患者さんの気持ちを理解し、良好な関係を維持することが重要です。
・ 患者さんの話をじっくり聞く時間を作る
・ 焦らず、ゆっくりと話す。必要に応じて筆談も活用する
・ 非言語コミュニケーション(表情、ジェスチャーなど)にも気を配る
3. 日常生活のサポート
症状に合わせて、適切な援助を行います。
・ 移動の補助:必要に応じて歩行を助けたり、転倒を防いだりする
・ 食事のサポート:食べやすい形態の食事を準備し、必要に応じて介助する
・ 服薬管理:決められた時間に正しく服薬できるようサポートする
4. 生活環境の整備
安全で過ごしやすい環境を整えます。
・ 転倒予防:家具の配置を工夫し、つまずきやすい物を取り除く
・ バリアフリー化:必要に応じて手すりを設置したり、段差を解消したりする
・ 照明の工夫:十分な明るさを確保し、夜間でも安全に移動できるようにする
5. 社会参加の促進
孤立を防ぎ、生きがいを持って生活できるよう支援します。
・ 趣味活動の継続を応援する
・ 患者会への参加を促す
・ 友人や親戚との交流の機会を設ける
6. 医療チームとの連携
適切な治療やケアを受けられるよう、医療チームとの橋渡し役になります。
・ 定期的な通院に付き添う
・ 症状の変化や気になる点を医療スタッフに伝える
・ 医療スタッフからの指示や助言を家庭で実践する
7. 心理的サポート
患者さんの精神的な支えになることも重要です。
・ 不安や悩みを共有し、一緒に解決策を考える
・ 小さな進歩や努力を認め、励ます
・ 必要に応じて専門家(心理カウンセラーなど)のサポートを受けることを提案する
8. 介護保険サービスの活用
適切なサービスを利用することで、介護の負担を軽減します。
・ ケアマネージャーと相談し、必要なサービスを選択する
・ デイサービスやショートステイなどを上手に利用する
・ レスパイトケア(介護者の休息のための一時的なケアサービス)も検討する
9. 自分自身のケア
介護者自身の健康維持も大切です。
・ 定期的に休息を取る時間を作る
・ 自分の趣味や社会活動を続ける
・ 他の家族メンバーと介護を分担する
10. 将来への備え
症状の進行に備えて、先を見据えた準備をします。
・ 今後の治療方針や生活について、患者さんと話し合う
・ 経済的な計画を立てる(利用可能な社会保障制度の確認など)
・ 必要に応じて、成年後見制度の利用を検討する
まとめ
このコラムでは、パーキンソン病患者さんの家族ができるサポート方法をご紹介しました。
病気の理解を深め、日常生活のサポート、環境整備、社会参加の促進など、様々な面からのアプローチが大切です。
同時に、介護者自身のケアも忘れずに。完璧を求めすぎず、できることから少しずつ始めていきましょう。
困ったときは、医療スタッフや他の家族メンバーに相談することも大切です。
皆様の献身的なサポートが、患者さんの生活の質を大きく向上させます。
私たちソーシャルワーカーは、そんな皆様を全力でサポートします。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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