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2025.05.19
パーキンソン病と医療機器 – 最新の支援デバイス紹介

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患であり、震えや筋肉の硬直、動作の遅れなど、
日常生活に影響を与えるさまざまな症状が現れます。
近年、技術の進歩により、パーキンソン病患者様の生活をサポートするための医療機器や
デバイスが開発されてきました。これらの最新の支援デバイスを活用することで、
患者様の生活の質を向上させ、自立した生活を可能にすることが期待されています。
本コラムでは、パーキンソン病に特化した最新の医療機器について紹介します。
パーキンソン病とは?
1. 基本的な症状と日常生活への影響
パーキンソン病は、脳の中で「ドーパミン」という物質を作り出す神経細胞が減少することで発症します。
ドーパミンは体の動きを滑らかにする役割を持っており、これが不足すると震え、筋肉のこわばり、
動作の遅れなどの症状が現れます。さらに、バランスを崩しやすくなり、転倒のリスクが高まるため、
日常生活での移動や作業が困難になることがあります。患者様は、徐々に歩行や手の動きに支障をきたし、
食事や着替えといった基本的な動作が困難になることがあります。しかし、近年は医療技術の進歩により、
これらの症状を緩和し、生活をサポートするための多くの医療機器が開発され、利用可能となっています。
最新の医療機器と支援デバイス
2. DBS(脳深部刺激療法)
脳深部刺激療法(DBS)は、パーキンソン病の症状を軽減するために使用されるデバイスの一つです。
頭蓋骨の内側に電極を挿入し、脳の特定の部位に電気刺激を与えることで、運動機能の改善が期待されます。
特に、薬物治療では十分な効果が得られない場合に有効です。
手術が必要ですが、治療後は震えや筋肉の硬直が大幅に軽減されることがあります。
3. 歩行アシストデバイス
歩行時に足がすくむ「フリーズ現象」への対処として開発されました。
足元にセンサーを取り付け、歩行のリズムをサポートする音や振動を提供することで、フリーズ現象を防ぎます。
これにより、安全に歩行ができ、転倒のリスクを軽減します。
4. リハビリ用ロボティクスデバイス
リハビリを目的としたロボティクスデバイスは、筋力を維持し、バランスを改善するために使用されます。
ロボットアームや脚のサポートを受けながらリハビリを行うことで、動作をスムーズにすることが期待されます。
専門的なリハビリセンターだけでなく、自宅での使用も可能なものが増えています。
5. 電動スプーンや専用カトラリー
手の震えが強い方のために、震えを自動補正する電動スプーンや、グリップのついたカトラリーが開発されています。
これらを使用することで、食事が快適になり、自立した食生活が実現します。
デバイス選びのポイント
6. 症状に合った機器の選定
歩行に困難がある方には歩行アシスト、震えが強い方には電動スプーンなど、
症状に応じた機器を選ぶことが大切です。医師やリハビリ専門家と相談のうえ選定を行いましょう。
7. 使いやすさとメンテナンス
デバイスは日常的に使うため、操作が簡単であること、メンテナンスが容易であることが重要です。
特に高齢者の方には、シンプルな操作性が求められます。
8. 医療機関との連携
導入後のサポートや定期メンテナンス、必要な調整が受けられる体制が整っているかを確認しましょう。
まとめ
パーキンソン病に対応した最新の医療機器は、患者様の生活の質を大きく向上させます。
デバイス選定では、ライフスタイルや症状に合わせた選択と、医療機関との連携が重要です。
技術の進歩と共に、選択肢はますます広がっていくでしょう。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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