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2025.06.15
パーキンソン病患者のための睡眠の質を改善する方法

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、身体の運動機能だけでなく、睡眠にも影響を及ぼします。
多くの患者様が、不眠や夜間の目覚め、夢中遊行(夜中に突然歩き出すなどの無意識行動)など、
さまざまな睡眠の問題を抱えています。睡眠は、体と心の回復に欠かせない要素であり、睡眠の質が低下すると、
日中の症状が悪化することもあります。
この記事では、パーキンソン病患者様のために、睡眠の質を改善するための具体的な方法について解説していきます。
睡眠改善のポイント
1. 睡眠に影響を与えるパーキンソン病の症状
パーキンソン病の症状は、睡眠の質に大きな影響を与えます。
特に、筋肉の硬直や震え、無動(動けなくなる状態)などの運動症状が夜間に悪化すると、快適に眠ることが難しくなります。
また、治療薬の副作用として昼間の眠気や夜間の不眠が生じることもあります。
さらに、レム睡眠行動障害では、夢の中で体が動き、暴れるような動作を伴うことがあります。
これらが重なることで、日中の疲労感や活動能力の低下につながるため、対策が必要です。
2. 睡眠の質を向上させる具体的な方法
2-a. 就寝前のリラックス習慣
軽いストレッチ、深呼吸、温かい入浴などが有効です。電子機器の使用は控え、ブルーライトを避けましょう。
2-b. 規則正しい生活リズムを維持する
毎日の起床・就寝時間を揃えることが、体内時計のリズムを整えます。
日中の運動や日光浴も効果的です。昼寝は20〜30分程度に留めましょう。
2-c. 寝室の環境を整える
体に合った寝具や快適な室温・湿度、遮光カーテンなどで静かな睡眠環境を整えましょう。
2-d. 薬の服用タイミングの見直し
服薬のタイミングによって、夜間のこわばりや眠気に影響が出ます。
主治医と相談しながら調整し、不安薬や睡眠薬の使用も医師の管理下で行いましょう。
3. ストレス管理と睡眠の関係
パーキンソン病による不安や生活の困難は、
ストレスを引き起こし睡眠の妨げになります。
マインドフルネス、瞑想、呼吸法を取り入れたり、家族・専門家との対話で心のケアを行いましょう。
まとめ
パーキンソン病患者様にとって、質の高い睡眠は心身の健康維持に不可欠です。
リラックス習慣や生活リズムの見直し、寝室環境の改善、薬の調整、ストレスケアなど、
多角的な対策によって睡眠の質を高めることができます。
睡眠の改善は、病気との共存を支え、生活の質を高める重要なステップとなります。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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