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2025.06.17
パーキンソン病のリハビリプログラムの種類と効果

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パーキンソン病は、運動機能に影響を与える神経疾患であり、進行とともに筋肉の硬直やバランスの崩れ、
歩行の困難などの症状が現れます。これらの症状に対処し、生活の質を維持・向上させるために、
リハビリテーション(リハビリ)が大変有効です。リハビリは、パーキンソン病の進行を遅らせるだけでなく、
患者様がより自立した生活を送るための重要な手段です。
この記事では、パーキンソン病のリハビリプログラムの種類とその効果について詳しく解説します。
パーキンソン病のリハビリについて
1. リハビリプログラムの目的
パーキンソン病のリハビリは、筋力や柔軟性を維持し、バランス感覚を向上させることを目的としています。
さらに、患者様の日常生活における動作や活動能力を改善することも目指しています。
病気の進行に伴って身体機能が低下していくため、リハビリを通じてこれを少しでも遅らせ、
患者様の自立した生活を支援することが大切です。リハビリプログラムは、患者様一人ひとりの症状や体力、
日常生活のニーズに合わせて設計されます。定期的にリハビリを行うことで、
症状の進行を遅らせ、生活の質(QOL)を維持することができます。
2. パーキンソン病に有効なリハビリプログラムの種類
a. 有酸素運動
有酸素運動は、心肺機能を向上させ、全身の健康を支える基本的なリハビリの一つです。
ウォーキングや水泳、サイクリングなどの軽い運動が推奨されます。
これらの運動は、体全体を動かし、筋肉の硬直を緩和するのに効果的です。
また、血行が良くなることで、身体の全体的な健康状態を向上させ、症状の進行を遅らせることができます。
特にウォーキングは手軽に始められるため、最初に取り入れやすい運動です。
患者様にとって、歩行中のリズムやバランスを意識しながら行うことで、歩行障害を軽減する効果もあります。
b. 筋力トレーニング
筋力トレーニングは、筋肉の萎縮を防ぎ、日常生活の動作を支えるために欠かせません。
パーキンソン病の症状として、体の動きが鈍くなる「ブラディキネジア」がありますが、
筋力トレーニングを行うことで、これに対抗し、筋肉の強化を図ることができます。
筋力トレーニングは、スクワットや軽いダンベルを使ったトレーニングなど、
自宅でも簡単に行えるエクササイズから始めることができます。
これにより、日常生活での立ち上がりや歩行がスムーズになるだけでなく、転倒のリスクを軽減する効果も期待できます。
c. バランストレーニング
バランス感覚が低下すると、転倒のリスクが増加します。特に、パーキンソン病ではバランスを崩しやすく、
転倒による怪我が心配されます。バランストレーニングは、バランス能力を高め、
日常生活での安全性を向上させるために重要です。片足立ちや、バランスボールを使ったエクササイズ、
またはヨガや太極拳などの柔軟性とバランスを同時に鍛えるプログラムが推奨されます。
これらの運動は、筋力を使いながら、バランスを保つ練習にもなり、姿勢の安定性を向上させる効果があります。
まとめ
パーキンソン病のリハビリプログラムは、症状の進行を遅らせ、生活の質を向上させるための重要な手段です。
有酸素運動や筋力トレーニング、バランスエクササイズ、ストレッチなど、さまざまなリハビリを取り入れることで、
患者様の体力と動作能力を維持し、自立した生活を支援します。
リハビリは、継続的に行うことが鍵です。医師や専門家の指導の下で、
個々の患者様に適したリハビリを続けることで、日常生活の向上を目指しましょう。
リハビリは、パーキンソン病との付き合いをより良いものにするための大切な要素です。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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