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2025.06.20
パーキンソン病と運動療法 – 実際の効果と成功事例

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、脳の中にある神経細胞が徐々に壊れていく進行性の疾患で、
主に運動機能に影響を与えます。震えや筋肉の硬直、バランスの問題など、日常生活に大きな影響を及ぼしますが、
適切な運動療法を取り入れることで症状の改善や進行の遅延が期待されます。
本コラムでは、運動療法がパーキンソン病にどのような効果をもたらすか、実際の成功事例を交えながら解説していきます。
運動療法の重要性と効果
1. パーキンソン病における運動療法の役割
パーキンソン病の治療には、主に薬物療法が用いられますが、近年では運動療法がその補完的な役割として注目されています。
運動療法は、筋力、柔軟性、バランス感覚を維持することで、
運動機能の低下を遅らせ、生活の質(QOL)を向上させることができます。
運動をすることで、脳の神経回路が再構築される「神経可塑性」という現象が促進され、
症状の進行を遅らせる可能性があります。また、運動は体力向上だけでなく、
気分の安定や不安の軽減にも寄与し、心理的な側面でも大きなメリットがあります。
2. 運動療法の具体的な効果
運動療法は、日常生活の自立性を維持するために効果的です。
以下のような具体的な効果が報告されています。
・筋力の維持: 定期的な運動により、日常動作のスムーズさを保つことが可能です。
・柔軟性の向上: ストレッチやエクササイズで筋肉の硬直を和らげることができます。
・バランス感覚の改善: バランスを鍛えることで転倒のリスクを減らします。
3. 実際の運動療法プログラム
・有酸素運動:ウォーキングや水中ウォーキングなどで心肺機能を改善。
・ストレッチング:肩・腰・足の筋肉を中心に柔軟性を維持。
・バランス訓練:片足立ちやヨガで転倒リスクを軽減。
・リズム運動:音楽に合わせた運動で動作がスムーズに。
成功事例 – 運動療法による生活の質向上
1. 成功事例1: 60代男性のケース
60代男性Aさんは中期のパーキンソン病に運動療法を導入。
週3回のウォーキングとストレッチにより歩行が安定し、杖のみで外出できるように。
気持ちも前向きになり、社会活動にも積極的に参加。
2. 成功事例2: 70代女性のケース
筋肉の硬直とバランス障害があった70代女性Bさん。
ヨガやバランス訓練を通して転倒が減少。
特に音楽を使ったリズム運動を楽しみ、生活に活気が戻る。
3. 成功事例3: 集団リハビリでの成果
集団でのリハビリに参加することで、交流が生まれ心理的支援にも。
リズム体操や簡単なダンスで楽しみながら運動でき、機能向上が見られた。
運動療法で前向きな生活を
パーキンソン病の治療において、運動療法は心身の健康維持と生活の質向上に貢献します。
継続的な努力と適切なサポートがあれば、改善の兆しは見えてきます。
ぜひ、日常生活に運動療法を取り入れてみてください。
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