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2025.06.26
パーキンソン病患者が日常的に取り組むべき体操
#女性の病気
#男性の病気

パーキンソン病は、脳の神経細胞の変性によって運動機能が徐々に低下する病気です。
この病気の進行に伴い、筋肉の硬直や震え、動作が遅くなるといった症状が見られますが、
定期的な運動や体操はその進行を遅らせ、日常生活の質を向上させる助けとなります。
本記事では、パーキンソン病患者が日常的に無理なく取り組める体操を紹介し、
筋力維持や柔軟性の向上に役立てていただくためのポイントをお伝えします。

体操と運動のポイント

1. 体操の重要性


パーキンソン病では、筋肉の硬直や動きの遅さが進行すると、
転倒や関節の痛みといった二次的な問題が発生しやすくなります。
これを防ぐために、適切な体操や運動を日常的に行うことが重要です。
運動を続けることで、筋肉の柔軟性を保ち、姿勢の改善や歩行能力の向上に繋がります。
また、運動はストレスを軽減し、精神的な安定にも寄与します。

パーキンソン病の症状には個人差があり、症状の重さや進行具合に合わせて適切な運動を選ぶことが大切です。
無理のない範囲で、継続して体操を行うことが、より良い生活の維持に役立ちます。

2. 推奨される体操


関節のストレッチ
目的:筋肉の硬直を和らげ、体の可動域を広げる

関節を柔軟に保つためには、ストレッチが効果的です。
例えば、肩や首のストレッチ、腕を前後に振る動き、腰や股関節の回旋運動などが挙げられます。
これらは、全身の関節をゆっくりと動かすことで、筋肉の硬直を和らげる効果があります。
座った状態でも行えるストレッチもあるため、バランス感覚が不安な場合でも安心です。

画像説明 歩行練習(足の運びを意識した運動) 目的:歩行能力の維持と転倒予防 パーキンソン病の特徴的な症状として、小さな歩幅での歩行やすくみ足があります。 これを改善するために、歩行練習が役立ちます。壁や手すりに掴まりながら、 意識的に足を大きく前に出すように歩く練習を行いましょう。歩幅を大きく保つことで、 バランス感覚が向上し、転倒リスクが軽減されます。 また、足の裏で地面をしっかり感じることも大切です。
バランス訓練 目的:転倒予防と姿勢改善 バランス能力を高めることは、パーキンソン病患者にとって非常に重要です。 転倒は重大な怪我を引き起こす原因となるため、日常的にバランス訓練を取り入れましょう。 簡単なバランス訓練として、片足立ちや、椅子に座った状態からゆっくり立ち上がり、 再び座るといった運動があります。はじめは壁や椅子に手を添え、安全を確保しながら行い、 徐々にバランス感覚を鍛えることができます。
筋力強化運動 目的:筋力の維持と動作の安定化 筋力の低下は、パーキンソン病の進行に伴って起こりやすいため、筋力強化運動が必要です。 特に、足腰や体幹の筋肉を鍛える運動が有効です。例えば、軽いスクワットや、 座った状態での足上げ運動が効果的です。また、ペットボトルなどを使った軽い負荷のトレーニング も取り入れることで、腕や肩の筋力も鍛えられます。 無理なく、自分に合ったレベルで行うことが大切です。

3. 体操を行う際の注意点


パーキンソン病患者が体操を行う際には、いくつかの注意点があります。
まず、無理をしないことが最も重要です。体調が良い日と悪い日があるため、
体調が悪い時には休息を優先しましょう。また、転倒や怪我を防ぐため、安定した場所で運動を行い、
必要に応じて家族や介護者にサポートをお願いすることも有効です。
特にバランス訓練や歩行練習では、手すりや杖を使って安全を確保することが重要です。


まとめ

画像説明

パーキンソン病は運動機能に影響を及ぼす病気ですが、定期的な体操や運動を取り入れることで、
生活の質を大きく改善することができます。関節の柔軟性を保ち、筋力を維持することで、
日常生活での動きがよりスムーズになり、自立した生活を続けるための助けとなります。
無理なく、少しずつでも良いので、毎日の習慣として体操を取り入れてみてください。
また、体操を通じて、心のリフレッシュやストレス軽減にもつながるので、
ぜひ家族と一緒に楽しみながら続けることが大切です。





【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】



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