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2025.06.28
パーキンソン病と介護 – 家族が知っておくべきこと
#女性の病気
#男性の病気

パーキンソン病の患者さんを介護するご家族の皆様、日々のケアお疲れ様です。
介護は愛情深い行為ですが、同時に大きな課題でもあります。このコラムでは、
パーキンソン病の介護において家族が知っておくべき重要なポイントをご紹介します。
より良い介護と、介護者自身の健康維持のためのヒントをお伝えします。


パーキンソン病と介護 – 家族が知っておくべきこと

1. 病気の進行を理解する


・ 定期的に医師から情報を得る
・ 症状の変化を記録する
・ 将来の変化に備えて、前もって準備をする

2. 安全な環境づくり


・ 家具の配置を工夫し、移動しやすくする
・ 滑り止めマットや手すりを適切に設置する
・ 十分な照明を確保する

3. 服薬管理のサポート


・ 服薬スケジュールを管理するツールを活用する
・ 薬の効果や副作用を観察し、記録する
・ 飲み忘れや重複投与を防ぐ工夫をする

4. 運動と活動のサポート


・ 理学療法士の指導のもと、適切な運動を続ける
・ 日常生活の中で活動的に過ごす工夫をする
・ 趣味や社会活動への参加を促す

5. 栄養管理


・ バランスの取れた食事を心がける
・ 嚥下機能に合わせた食事形態を選ぶ
・ 水分摂取を十分に行う

6. コミュニケーションの工夫


・ ゆっくり、はっきりと話す
・ 表情やジェスチャーを活用する
・ 必要に応じて、コミュニケーション補助具を利用する

7. 精神的なサポート


・ 患者さんの気持ちに寄り添う
・ 前向きな声かけを心がける
・ 必要に応じて、専門家のカウンセリングを利用する

8. 社会資源の活用


・ ケアマネージャーと相談し、適切なサービスを選ぶ
・ デイサービスやショートステイを上手に利用する
・ 患者会や家族会に参加し、情報交換や心の支えを得る

9. 緊急時の対応を準備する


・ かかりつけ医や救急病院の連絡先をリストアップする
・ 服薬情報や既往歴をまとめておく
・ 家族や近隣の協力者と緊急時の対応を話し合っておく

10. 介護者自身のケア


・ 自分の時間を持つ
・ 定期的に休息をとる
・ 自身の健康管理も怠らない
・ 必要に応じて、レスパイトケア(一時的な介護の代替サービス)を利用する

11. 将来の計画


・ 今後の治療方針について話し合う
・ 経済的な計画を立てる
・ 必要に応じて、成年後見制度の利用を検討する

12. 柔軟な対応


・ 定期的に介護の方法を見直す
・ 新しい工夫や技術を積極的に取り入れる
・ 困ったときは躊躇せず専門家に相談する


まとめ

画像説明
このコラムでは、パーキンソン病の介護において家族が知っておくべき重要なポイントをご紹介しました。
安全な環境づくり、服薬管理、運動のサポート、社会資源の活用など、多岐にわたる内容を解説しました。
介護は長期戦です。患者さんへの適切なケアと同時に、介護者自身の健康維持も大切です。

一人で抱え込まず、専門家や周囲のサポートを積極的に活用しながら、無理のない介護を心がけましょう。
皆様の献身的な介護に、心から敬意を表します。


【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】


◎ナーシングホームかんな 〒468-0014 愛知県名古屋市天白区中平3-209 営業時間 8:30〜17:30 TEL:052-846-7066 / FAX:052-846-707
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