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2025.05.21
パーキンソン病と副作用 – 治療に伴うリスクと対処法
#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、運動機能に影響を与える進行性の神経変性疾患です。
その治療には主に薬物療法が使われ、患者様の生活の質を向上させる効果が期待されます。
しかし、薬物療法には副作用のリスクも伴います。
これらの副作用が日常生活に影響を及ぼすことがあるため、適切な管理と対処が必要です。
本コラムでは、パーキンソン病の治療に伴う主な副作用と、その対処法について分かりやすく説明します。
1. パーキンソン病の治療と副作用の関係
パーキンソン病の治療においては、主にドーパミン補充療法が行われます。
ドーパミンは脳内で体の動きを滑らかに調整する役割を果たす物質であり、
パーキンソン病ではこのドーパミンが不足します。ドーパミン補充療法は、
薬物を使って体内でドーパミンを補充し、症状を緩和する方法です。
しかし、ドーパミン補充薬や他の治療薬には、さまざまな副作用が伴うことがあります。
例えば、薬の効果が切れることで症状が突然強まる「オン・オフ現象」、
体が自分の意思に反して勝手に動く「ジスキネジア」、さらに不眠や幻覚といった
精神的な副作用が現れることもあります。これらの副作用は、薬の調整が難しい場合や
長期的な治療によって発生しやすくなります。
2. 主な副作用とその対処法
【オン・オフ現象】
オン・オフ現象は、薬の効果が急に強まったり弱まったりする状態です。
患者様は、突然体が動きやすくなる「オン」の状態と、体が思うように動かなくなる「オフ」の状態を繰り返します。
<対処法>
薬の服用スケジュールを見直し、量やタイミングを調整します。
効果が安定するよう、新しい薬や持続的な薬の追加も検討されます。
【ジスキネジア】
ドーパミン補充療法によって体の動きが過剰になる状態です。
手足や顔の筋肉が勝手に動くことがあり、日常生活に影響を与えます。
<対処法>
薬の量を減らしたり、服用間隔を調整することが有効です。
アマンタジンなどの特定の薬も効果があります。
【精神的な副作用】
不眠、幻覚、妄想などが発生することがあります。
特に高齢者や進行期に見られやすく、家族への負担も大きくなります。
<対処法>
薬の種類や量を見直し、必要に応じて抗精神病薬の使用を検討します。
睡眠や生活環境の改善も重要です。
3. 副作用の早期発見と家族のサポート
副作用の早期発見と対応は非常に重要です。
患者様自身が気づかないこともあるため、家族や介護者が日常的に観察し、異常があればすぐに医師へ相談することが必要です。
特に精神的な副作用に対しては、家族のサポートが不可欠です。
定期的な診察や治療の調整を通じて、副作用を軽減し、継続的な治療を支えましょう。
4. 治療に伴うリスクを最小限にするために
まとめ
パーキンソン病の治療には副作用のリスクが伴いますが、
正しい知識と対処法を知ることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
家族や介護者の協力のもと、日常的な観察と医師との連携を行うことで、
患者様が安心して治療を続けられる環境を整えましょう。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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