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2025.06.13
パーキンソン病と認知機能の低下 – 予防と対策

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、主に運動機能に影響を与える疾患ですが、進行するにつれて認知機能にも影響が現れることがあります。
認知機能の低下は、記憶力の低下、判断力や注意力の減少など、患者様の日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
しかし、早期に認知機能の変化に気づき、適切な予防策を取り入れることで、その進行を遅らせることが可能です。
本コラムでは、パーキンソン病と認知機能の関係、予防策、そして認知機能の低下に対する具体的な対策について解説します。
パーキンソン病と認知機能
1. パーキンソン病と認知機能の関係
パーキンソン病は、脳内のドーパミン産生細胞が減少することで運動症状が現れる病気ですが、
このドーパミンの減少は、運動機能だけでなく認知機能にも影響を及ぼします。
特に、注意力や判断力、記憶力に関わる脳の領域(前頭葉や海馬)が影響を受けることが多いです。
2. 記憶力の低下
新しい情報を覚えるのが難しくなる、あるいは、
すでに覚えたことを思い出すのに時間がかかることがあります。
これは、情報を処理する能力が低下するためです。
3. 実行機能の低下
計画を立てる、物事を順序立てて実行する力が衰えるのも特徴です。
このため、複数のタスクを同時に進めることが難しくなったり、日常のちょっとした判断が遅くなることがあります。
4. 注意力の低下
注意力が低下し、特に複雑な作業や集中を要する場面で、気が散りやすくなることもあります。
これが、仕事や日常生活において困難を引き起こすことがあります。
認知機能低下の予防法
5. 認知トレーニング
パズルや数独、クロスワードなど、脳を活性化させるゲームや課題を定期的に行うことが、
認知機能の維持に効果的です。音読や計算を毎日行うのも、脳を刺激するための良い方法です。
6. 社会的交流の維持
人と積極的に交流を持つことは、脳に良い刺激を与え、認知機能を保つために重要です。
感情的にも安定し、孤立を防ぐことができます。できるだけ人と接する機会を作ることが大切です。
7. 運動習慣を取り入れる
体を動かすことは、脳への血流を促進し、認知機能を維持するために効果的です。
ウォーキングや軽い体操、ストレッチなど、無理なく続けられる運動を日常に取り入れましょう。
8. 質の良い睡眠を確保する
十分な睡眠は、脳が情報を整理し、記憶を強化するために欠かせません。
規則正しい生活リズムとリラックスできる環境を整え、質の良い睡眠をとるよう心がけましょう。
具体的な対策
9. メモやリマインダーの活用
メモ帳やスマートフォンのリマインダー機能を活用し、忘れがちな予定や重要な情報を視覚的に管理しましょう。
10. 生活のルーティン化
日常生活に一定のルーティンを設けることで、混乱を防ぎ、認知機能が低下していても生活を安定して維持できます。
11. 医師や専門家との連携
医師や専門家による薬物療法やリハビリテーションを取り入れることで、
症状の進行を遅らせ、生活の質を高めることができます。
まとめ
パーキンソン病による認知機能の低下は大きな課題ですが、予防策と対処法を組み合わせることで、
進行を遅らせることが可能です。認知トレーニングや社会的交流、運動、睡眠などを意識的に取り入れ、
日常生活の中で脳を活性化させましょう。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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