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2025.05.28
パーキンソン病の新しい治療法に関する最新情報
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パーキンソン病は、脳内の神経細胞が徐々に機能を失うことによって引き起こされる進行性の神経疾患です。
ドーパミンという神経伝達物質の不足が原因で、震えや筋肉の硬直、運動機能の低下などが見られます。
治療には主に薬物療法が用いられていますが、近年では新しい治療法の研究が進んでおり、
患者様の生活の質を向上させる新しい希望が生まれています。本コラムでは、最新のパーキンソン病治療法に
ついてわかりやすく解説し、今後の治療の選択肢としての可能性を紹介します。


薬物療法の進化 – レボドパから新たな薬剤へ

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1. レボドパの役割と課題


パーキンソン病の治療で最も広く使われているのはレボドパという薬です。
レボドパは脳内でドーパミンに変換され、パーキンソン病の症状を緩和します。
しかし、長期間の使用に伴い、薬効が短くなったり、「オン・オフ現象」と
呼ばれる症状が現れることがあります。オン・オフ現象とは、薬の効果が切れると、
突然動きが悪くなることを指します。

2. 新しい薬剤と投与方法の進化


レボドパの効果を持続させるための新しい薬剤や、服用の頻度を減らす治療法が開発されています。
たとえば、レボドパとドーパミンアゴニストの組み合わせや、レボドパを持続的に供給する
デバイスなどです。また、経皮パッチや吸入タイプのレボドパも登場しており、
服用が難しい患者様への負担軽減が期待されています。


非薬物療法の新たなアプローチ

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3. 脳深部刺激療法(DBS)


DBSは、脳に電極を挿入し、電気刺激で運動症状を緩和する治療法です。
薬の効果が不安定になったり、震えが強く出る患者様に特に効果的です。

4. 集束超音波治療(FUS)


FUSは、頭を開けずに超音波で脳の特定部位に熱を加える非侵襲的な治療法です。
患者様の身体への負担が少なく、安全性の高いアプローチとして注目されています。


遺伝子治療と再生医療の進展

5. 遺伝子治療の可能性


異常な遺伝子を修正し、ドーパミンの生成をサポートする治療法が研究されています。
脳に直接遺伝子を注入することで、病気の進行を遅らせることが期待されています。

6. 幹細胞治療の最前線


幹細胞を使って神経細胞を再生し、脳の機能を回復させる治療法が注目されています。
日本でも幹細胞を使った治験が進んでおり、実用化が期待されています。


生活の質を向上させるリハビリと新技術

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7. リハビリテーションの重要性


理学療法や作業療法により、筋力やバランスを維持し、自立した生活の支援が行われています。
これにより、病気の進行を遅らせる効果も期待されます。
8. アシストデバイスとロボティクスの活用

歩行補助デバイスやロボットスーツなどの最新技術により、運動機能の低下を補い、
安全な日常生活の実現が目指されています。


まとめ

画像説明 パーキンソン病治療は日々進化しています。薬物療法、非薬物療法、遺伝子治療、 再生医療など多様な選択肢が広がる中で、患者様ご自身やご家族が、医師と連携しながら 最適な治療を選ぶことが大切です。最新の情報を知り、 希望を持って前向きに向き合うことが、より快適な生活への第一歩です。




【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】


◎ナーシングホームかんな 〒468-0014 愛知県名古屋市天白区中平3-209 営業時間 8:30〜17:30 TEL:052-846-7066 / FAX:052-846-707
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