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2025.06.25
パーキンソン病患者が家でできる簡単なエクササイズ
#女性の病気
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パーキンソン病は、運動機能に影響を与える進行性の神経疾患で、筋肉のこわばり、震え、
バランスの問題が特徴です。これらの症状は、日常生活の動作を難しくし、筋力や柔軟性を低下させます。
しかし、適切なエクササイズを継続することで、症状を和らげ、生活の質を向上させることが可能です。
今回は、パーキンソン病患者様が自宅で簡単に行えるエクササイズについて、効果と実践方法をわかりやすくご紹介します。


エクササイズの重要性

1. エクササイズがもたらす効果


パーキンソン病の症状には、筋肉の硬直や運動速度の低下が伴います。
定期的にエクササイズを行うことで、筋力を維持し、柔軟性やバランス感覚を高めることができます。
また、エクササイズは運動機能の改善だけでなく、精神的なストレスを和らげる効果もあります。
体を動かすことで気分がリフレッシュされ、前向きな気持ちを維持することができます。

2. 自宅でのエクササイズの利点


外出が難しい状況や、体調に合わせて無理のない範囲で取り組める自宅でのエクササイズは、
パーキンソン病患者様にとって大きなメリットです。特に家族のサポートがある環境で行うことで、
安心して継続できます。自宅でできる簡単なエクササイズは、器具や広いスペースを必要とせず、
日常の生活の中に取り入れやすいのも魅力です。


パーキンソン病患者が家でできる簡単なエクササイズ

画像説明

1. ストレッチエクササイズ


首と肩のストレッチ: 椅子に座って背筋を伸ばし、片方の手で反対側の頭を軽く引き、
                  首筋をゆっくり伸ばします。
                  左右交互に行い、肩回しも加えることで、肩こりや首のこわばりを和らげます。

体側のストレッチ: 椅子に座り、片腕を上げて体を横に倒し、体の側面を伸ばします。
                左右交互に行い、体幹の柔軟性を向上させましょう。

2. 座ったままできる筋力トレーニング


椅子からの立ち上がり練習: 椅子に座った状態から、ゆっくりと立ち上がり、
                       再び座る動作を繰り返します。
                       この運動は、太ももの筋力を鍛え、立ち上がり動作をスムーズにします。
                       5〜10回繰り返しましょう。

脚の伸展運動: 椅子に座って片足を前に伸ばし、膝をまっすぐにして足を上げます。
             太ももの前部を意識して行い、左右の足を交互に行います。
             10回ずつ行うことで、下肢の筋力が強化されます。

3. バランスエクササイズ


片足立ち: 壁に手を添えて立ち、片足を持ち上げて数秒間保持します。
         左右交互に行い、徐々に保持する時間を延ばしていきます。
         バランス感覚を向上させ、転倒のリスクを減らします。

ヒール・トゥーウォーク: 足をまっすぐ前に出し、かかとをつま先につけるようにして歩く練習です。
                     これにより、足の動きとバランスが改善され、転倒のリスクを軽減します。

4. リズムを使ったエクササイズ


メトロノーム歩行: メトロノームや音楽に合わせて歩くことで、一定のリズムを保ち、
               足がすくむ現象(フリーズ現象)を防ぐことができます。ゆっくりしたテンポから始め、
               リズムに合わせて歩く習慣を身につけましょう。

ステップタッチ: 音楽に合わせてその場で足を左右に交互にタッチします。
              楽しく体を動かすことができ、リズム感も向上します。


安全にエクササイズを行うためのヒント

1. 無理のない範囲で行う


エクササイズは、無理なくゆっくりと行うことが大切です。
急激な動きや強い負荷は避け、痛みや疲れを感じたらすぐに中止しましょう。
体調に応じて、軽い運動から徐々に強度を上げていくことがポイントです。

2. 定期的に行うことが重要


エクササイズの効果を最大限に得るためには、定期的に続けることが重要です。
毎日少しずつでも取り組むことで、筋力や柔軟性が維持され、日常生活での動きがスムーズになります。

3. 家族のサポートを受ける


家族や介助者がエクササイズをサポートすることで、患者様は安心して運動に取り組むことができます。
必要に応じて補助を受けながら、安全にエクササイズを行いましょう。


成功事例 – エクササイズを取り入れた改善例

1. 成功事例1: 65歳男性のケース


65歳の男性Aさんは、パーキンソン病の中期で歩行困難を感じていましたが、
自宅でのエクササイズを取り入れ、ヒール・トゥーウォークと片足立ちを毎日続けました。
数ヶ月後にはバランスが改善され、歩行が安定。
Aさんは「外出することが楽しくなった」と語っています。

2. 成功事例2: 70代女性のケース


70代女性Bさんは、筋力の低下により椅子から立ち上がるのが難しくなっていましたが、
椅子からの立ち上がり練習を続けた結果、立ち上がり動作がスムーズになり、日常生活が楽になりました。
Bさんは「自分で動けることが増えて自信がついた」と感じています。


まとめ

画像説明

パーキンソン病患者様が自宅で行える簡単なエクササイズは、筋力を維持し、
柔軟性やバランス感覚を高めるために非常に有効です。無理のない範囲で続けることで、
症状の進行を遅らせ、日常生活での自立を促進することが可能です。エクササイズを通じて体を動かすことで、
心身の健康を保ち、より豊かな生活を送るための一歩を踏み出しましょう。
家族と一緒に楽しみながら、安全にエクササイズを続けてください。





【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】



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