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2025.06.06
パーキンソン病患者が直面する感情面の変化とその対処法

#女性の病気
#男性の病気
パーキンソン病は、主に運動機能に影響を与える病気として知られていますが、感情面にも大きな変化をもたらすことがあります。
病気の進行に伴う身体的な制約や、生活の変化に対する不安・ストレスは、
患者様の精神的な健康にも影響を与える可能性があります。
このコラムでは、パーキンソン病患者様が直面する感情面の変化と、それに対処するための方法について解説します。
適切な対処法を知ることで、患者様やご家族が精神的な負担を軽減し、より良い生活を送るためのサポートを提供します。
パーキンソン病による感情面の変化
1. うつ病や不安感
パーキンソン病患者様の中には、うつ病や不安感を抱える方が多く見られます。
これは、ドーパミンの不足が感情をコントロールする脳の部分にも影響を与えるためです。
また、病気の進行による身体的な制約や、将来に対する不安が精神的な負担となり、気分が落ち込むことがあります。
2. 意欲の低下
日常の動作が困難になることで、以前楽しんでいた趣味や外出への意欲が減少し、
無気力感に陥ることがあります。これがさらに、社会とのつながりを減らす原因となり、
孤立感を感じるようになることもあります。
3. 感情のコントロールが難しくなる
感情が不安定になることも、パーキンソン病の特徴の一つです。
突然涙が出たり、怒りっぽくなったりすることがあり、感情のコントロールが難しくなる場合があります。
これは、病気の進行とともに、脳内の神経伝達物質が減少することに関連しています。
感情面の変化に対する対処法
4. 医療スタッフとの連携
感情面の変化が見られた場合、まずは主治医や神経内科の医療スタッフに相談することが大切です。
薬の調整やカウンセリングの導入によって、うつや不安などの精神的な症状を緩和することができます。
5. 心理カウンセリングの利用
心理カウンセラーや精神科医との対話を通じて、自分の感情を整理し、
ストレスの原因を理解することで、より適切な対処法を見つけることが可能です。
また、患者様が感じる孤独感や不安を軽減する効果も期待できます。
6. サポートグループの活用
同じような経験をしている他の患者様やご家族と交流することで、
自分の感情を共有し共感を得ることができます。解決策や心の支えになる情報も得られる場となります。
7. リラクゼーションや趣味の取り入れ
深呼吸や瞑想、音楽療法などを生活に取り入れることで、ストレス軽減が期待できます。
また、新しい趣味を見つけることは生活の楽しみにつながります。
家族ができるサポート
8. 患者様の感情を理解し、受け入れる
感情が不安定になった患者様に対して、家族が理解を示し、寄り添う姿勢が大切です。
突然の変化に驚くこともありますが、冷静に受け止め、安心できる環境を整えることが重要です。
9. 定期的なコミュニケーションを大切にする
感情面の変化について話す時間を定期的に持つことで、患者様の気持ちを理解しやすくなり、
孤立を防ぐことができます。家族間の信頼関係を深める機会にもなります。
まとめ
パーキンソン病患者様が直面する感情面の変化は、身体的な症状と同様に重要です。
適切な対処法と周囲のサポートを取り入れることで、感情面での負担を軽減し、より前向きな生活が可能となります。
患者様ご本人だけでなく、医療スタッフやご家族と協力しながら、安心して暮らせる環境づくりを目指しましょう。
【パーキンソン病については、お気軽にご相談ください!】
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